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恋の季節・吊り橋効果の有効例はこれ!


 恋の季節・ジェットコースターは逆効果!吊り橋効果の有効例はこれ!
        日本女性ヘルスケア協会長 鈴木まり

 

 近年、中高年からのこれからのパートナーつくりについてのご相談も増加傾向にありますので、今回は、恋愛心理学について触れておきたいと思います。

■出会いの入口

 皆さんのお話しをお伺いしていると、最近ではマッチングアプリの活用も一般化してきています。現代では、どの世代もうまくマッチングアプリの活用をするようになりました。
 
「アプリ内では、とにかく写真やプロフィールを見て良さそうな人には"いいね"をしたり足跡を残しに行って、相手に見てもらうんです」と教えて頂きました。

 つまり、デートに漕ぎ着けるまでには、アプリ内に掲載している写真とプロフィールの情報が全てになるということです。
 これは書籍内にも紹介しているのですが、

 「デートしたいかどうか」ということにかかる一番のきっかけの心理学研究においては、経歴や年収ではなく、「見た目」であるという実験データがあります。

 つまり、アプリに置くデータについたは、経歴を盛るよりも、自身の見た目を盛った方がデートの誘いがきやすいのです。

 もちろんこれは、「次に会いたい」というきっかけでしかなく、継続してもいい関係なのか、関係性を深められるかどうかについては、価値観や性格、尊敬できる相手かどうかなどの中身が重要になってきます。
 ともあれ、まずはデートに漕ぎ着けないと次への展開はありませんので、まずは自身がのいいところが存分な引き出されている映える画像を掲載することです。(もちろん別人になるまでの加工はNGですが、、、)

 加えて、これはSNS投稿を見ていても共通していることなのですが、自分の写真の撮り方が上手な方、自分に自身のある方は圧倒的に自身の写真の投稿数が多いです。
 そうすると、見ている側には何度もその人の情報が刷り込み式に入ってきますよね。だんだんと情報の蓄積がされるということは、サブリミナル効果も発揮し、やがて「モテる」という現象に発展していきます。
 ですので、パートナー募集中の方は、明るく素敵な自身の映え画像をどんどん掲載してPRされると効果的だといえるのです。

 さて、次にデートに漕ぎ着けた場合です。
 大人になると大概の場合がおしゃれなカフェやレストランで食事ということになるかと思います。まずどんな人か会ってみて、話が合うかどうか、見た目が思った通りかどうかでまた次にデートしたいかが決まるわけですが、そこをクリアしてさらにデートを重ねる中での注意点とポイントをお伝えしておきたいと思います。

 

吊り橋効果は本当に効果的なのか?

 デートを重ねる内に、毎回カフェやレストランではなくなってきますね。一緒に散歩へでかけたり、映画を観たり、観光スポットへ出かけたり、アクティビティを共有したりとなってくると思います。
 女性の皆さんから、「何度もデートしてるのに、"付き合って欲しい"とまだ言われない」などの愚痴を聞く機会も多く、「吊り橋効果を利用してジェットコースターに乗るはどうだろう」と笑いながらお話しされる方がいらっしゃいます。
 恋愛心理学において「吊り橋効果」は周知されたもので、もはや王道と言っても過言ではありません。

 しかし、単にドキドキする状況をなんでもいいから作ればいいということではありません。
 良かれと思って作戦を練ったとしてもそれが逆効果になる場合の方が圧倒的に多いのが現状です。
 実は吊り橋効果における恋愛心理の研究では、「デートしたい相手がどうか」と同じく外見に左右されるというデータがあります。吊り橋効果を発揮するのは、イケメンや美女のみであり、ジェットコースターに置いてはむしろ相手への魅力が減少するという実験結果が出ているのです。

 よく考えてみてください。恋愛期待指数を高くもった状態でワクワクしながらジェットコースターに乗り込んだものの、隣からは男の絶叫する悲鳴、左右上下に揺さぶられて髪の毛はもみくちゃにされた上に、頼んでもいないのに園のサービスで落下時に撮影された自分の写真が半口白目という恐怖画像に仕上がっていた、、なんてことありませんか?百年の恋も冷めますよね笑。

 メディアで吊り橋効果にはジェットコースターだ!と報道されたことで周知されるようになりましたが、これは間違いということになります。
 では、効果的な"吊り橋"は一体なんでしょうか。

 それは、サスペンスドラマを一緒に観ることです。ドキュメンタリーではないですよ。恋愛映画でもありません。ハラハラするサスペンスムービーです。

 サスペンスドラマにおいては、外見に左右されず「イチャイチャしやすい」という実験結果があります。


  モニターを介して情報を共有し、同じタイミングでドキドキハラハラする。
 脳(視覚情報)はモニターに向いているけれど、感覚器(肌)からのリアルな情報も重ねて欲しい。その結果、お互い気分はサスペンスドラマの中にありながら隣にいる相手とアタッチメントを繰り返しやすくなるということなのでしょう。そうすることで、更にサスペンスムービーを楽しめる=気の合う相手 と脳が恋に発展していくわけです。

 春は恋の季節、これからパートナーを見つけたい方はぜひヒントにしてみてください。