サイトへ戻る

コロナ禍のストレスケア~

vol.1

日本女性ヘルスケア協会長 鈴木まり

コロナ禍、3月~4月にかけてはリモートワークになったことで対人ストレスがなくなり、頭痛が軽減したという方が増えました。この頃は、コロナに感染してしまうのではという不安が多かった印象です。しかし、6月ころから、また頭痛を訴える方が一気に増えました。会社での対人ストレスが減ったと思ったら、今度は自宅での家族対人ストレスにさらされてしまったのです。どこにも行けない、寝食同じ場所・・・。閉鎖的な環境に閉ざされてしまい、外出も少なくなったので運動不足、日光浴の減少、という生活のリズムが狂い、自律神経を乱してしまった結果でしょう。

8月過ぎ頃から、徐々にパニック発作や睡眠障害、不安症状を訴える方が緩やかに減少していきましたが、子どもの心のケアはまだまだ行き届いていない印象です。

10歳頃までの子どもは自分の心身の認知がそだっていませんので、どこがぐわいが悪いなど具体的に示せず単に機嫌が悪いという状態が続きます。不機嫌が続いているお子さんを見かけたときには、そっと声をかけてあげる、外に連れ出してめいっぱいカラダを動かしてあげるなどのケアが必要になってくるでしょう。子どもは、大人が思っている以上にストレスが多いものです。大人も子どもも、上手にストレスケアを心がけていきたいものです。

文・鈴木まり